俺にとってのふわっちは、自分をもう一度輝かせてくれた場所です。
　もともとの職業は、プロのフットサル選手でした。怪我で引退して、サッカー以外何もやってこなかった自分に対し苛立ちもあって、くすぶっていた時期がありました。夜の飲食の仕事でバーテンダーなんかをやったりしていたけど、コロナウィルスの影響でその仕事さえもなくなってしまった。2020年、そんな時にふわっちでの生配信を始めました。
　プロ選手として活動していた時代の仲間たちもチームの試合ができなくなって、苦労をしていました。彼らがこのままじゃいけないということで、次々とSNSでの発信を始めて、それを見ていて影響を受けました。自分も何かやりたいと思ったのですが、YouTubeは、映像を編集したりテキストを入れたり、加工する作業が必要で、自分一人ではできなかった。それで生配信をできる場所を探していた中で見つけたのがふわっちだったのです。

　ふわっちの生配信には、日々の通常配信とイベントがあります。この構造が、サッカーと似ているなと思っています。日々の練習があって、その成果を発揮する試合があるんです。外から見ると試合こそが本番みたいに思われているけれど、選手にとって大切なのは日々の練習です。そこで自分の身体とプレーの技を鍛え、磨く。その日々の練習をやらなければ、試合の場で力を発揮することなんかできるわけがない。
　ふわっちでもイベントが華やかでアイテムもあって楽しそうに見えると思うけど、そこしかやってない人は長続きしないと思う。やっぱり勝っている人には、生配信で信頼関係を築いている視聴者さんがいるはずです。その盛り上がりを見て、初めて参加した人たちがさらに魅力を感じて応援してくれているのだと思います。
　今自分は、ふわっちという場でプレイヤーに戻れたと思っています。一度は、サッカーを嫌いになったし憎んでいた。サッカーをやっていたから大学にも行かず、就職もできないと逆恨みしていた。けれど、プロスポーツの選手という世界にいたからこそ、みんなの前で輝ける自分であることを視聴者さんのおかげで思い出すことができた。それに気づいたのは、ふわっちを始めて1年くらい経ってからかな。一度価値が無くなってしまった自分を取り戻してくれたことに感謝しています。だから、自分はこの見た目で派手に見られてしまう部分もあるから、気をつけて毎日地道に配信をすることを大事にしています。
　プロ選手だった時と今は、共通することだらけです。とにかく、どのジャンルでもその世界で一番を取るために必要なことは共通している。とにかくコツコツやること。継続力以外にはない。どれだけいいことやっていても、単発では多くの人に思いは伝わらないと思います。自分よりかっこいい人とかいっぱいいるけど、そこで差をつけたいと思っています。

　ふわっちの生配信を毎日やることは、結構大変なことかもしれない。毎晩夜の10時に配信しているのですが、視聴者のみんなには、それぞれの生活がある。視聴者さんの生活のルーティーン、日常の一部になりたいと思っています。Daichiの配信見て、お風呂に入るとか、夜勤に行くとか、それが小さいことのようだけど、一番でかくて、一番応援されている理由だと思います。毎日自分のところに訪れてくれる視聴者さんは、友達が近いかな、お客さんと思ったことは一度もない。正しいかどうか別として、友達感覚。日常を共にするのが一番大切なことだと思う。テレビとかYouTubeではできないことです。よく目力があるねと言われるのですが、本当に会っている感覚で話しているので、離れていても心の距離感は近いはずです。